青組さん、卒園おめでとう。保護者の皆様、おめでとうございます。
3月16日(土)横浜モンテッソーリ幼稚園で、青組さん42名の卒園式がわれました。晴れ姿で誇らし気、でもちょっぴり緊張感を隠せない子ども達、嬉しそうにカメラを構えるご両親やご家族、いつもと変わらぬ風景がこの日は新鮮で大切な一日となりました。
もうすぐ4月、もうすぐ小学生。
子ども達のこれからを想像するだけで、もうワクワクしませんか。
そう、子ども達も小学校での生活にたくさんの期待と希望、そしてちょっぴりの不安で胸が一杯でしょう。
さて、まもなく始まる小学校の生活について、お父様お母様はどんなふうに子ども達に語りかけていますか。
入学式はハレ(お祝い)の日。お気に入りの格好、美味しい料理で成長を祝う家族の大事な行事ですが、忘れてはならない、もっと大切な事があります。
それは、「子どもの魂に呼びかける」こと!
小学校への入学は、横浜モンテッソーリ幼稚園で学び身に付けた出来事の総仕上げ、だから入学式が終わったら、必ず両親揃ってお子さまと向き合う機会をつくって上げて下さい。
晴れの日「おめでたい、良かった」と子どもと一緒に舞い上がり喜ぶだけではもったいないですよ。
「立派な一年生に成長しました。それはあなたががんばったから。それが素晴しかった。」と、先ず語り掛けて欲しいのです。
そして、これからますま「あなたががんばっていく機会が広がり増えていくにつれ、逆に「成長するにつれ、パパやママがお手伝いすることはどんどん減っていくから、良いことと、悪いことは、自分で判断して行動してね」とその日のうちにしっかり伝えて欲しいのです。
希望に胸を膨らませ、目を輝かせている子ども達ですが、新しい環境に慣れるまでのしばらくは、あちこちよそ見をしたり、心がざわざわする日が続くことでしょう。この時こそ、私達大人が正しい方向へ導くための援助の出番なのです。
自分の子どもは、“今何に興味を抱き、何を発展させたがっているか”?
小学校へ入学して、“何がよかったか?” “慣れない環境で心を傷つけられることはなかったか?“ それをしっかりと見守ってあげて下さい。
小学校はこれまでと勝手が違います。幼稚園で当たり前だったことが当たり前でなくなる、そうした環境の変化に戸惑う子ども達も少なくないでしょう。
例えば、先生の声掛けが違うとか、友達の顔ぶれや行動が違うとか、いろいろあると思いますが、何より一番の変化は“手を使わなくても自分の頭で考え判断できる、脳の働きにスイッチが入りスタートする”ことです。
これまで手を使い繰り返し活動してきた子ども達ですが、これからは自分の頭でイメージしながら考える、「抽象化の能力」をどんどん開花し進化させていきます。
卒園式から小学校の入学式はまさにこの「はざま」の時期に当たります。
「これ、なあに?」と質問していた子どもが、いつの間にか「なぜ?」とひんぱんに質問するようになっていませんか?
その時、私達大人ができる最大の「援助」はまず、いい聞き役になること。
そして、「なぜ?」の好奇心を開くためのヒントを投げかけること。
子どもが何に戸惑い、何に興味をもちはじめているのか。
静かに見つめ、注意深く聞き、子どもの素晴しい成長を見逃さないように。
子どもの「なぜ」に答えられない時は、ごまかしたり、逃げたりせず、一呼吸置いてこう伝えて下さい。「そうね、一緒に考えましょう。」
そうすれば、子どもは自分で答えをみつけていきます。
だって、子どもの可能性は、無限大!なのですから。