子どもがこの世界に生まれて、この横浜・モンテッソーリ幼稚園で学習する。
この意味の大きさを私達大人が知ることは、とてもたいせつなことです。
いま、目の前の子どもがどんなことに興味をもって、どんなふうに手を使いたがっているか。よく観察してください。まずは、子どもを受け入れること。そして信じること。
それさえ出来れば、子ども達は必ず、微笑みます。そこからstudyがはじまるんです。そうでないと、押し付けになってしまいます。大人が自分本位で、自分の満足のために教える教育はよくありません。
大人都合の教えを子どもは見抜き、嫌います。嫌われちゃうから、大人は子どもを叱らなきゃならない。たいがい、この悪循環なのです。とはいえ、「何とかしなくちゃ」と大人が身構える必要はありません。何とかしなくて大丈夫。
Accept(受け入れる)⇒Trust(信じる)⇒Smile(微笑む)
これさえ出来れば、子ども達はぐんぐん、「ひとりでに」成長していきます。
横浜・モンテッソーリ幼稚園のエントランスには「トライアングル」と呼ばれる小部屋があるのをご存知ですか?
この場所は僕の手作りです。5人も入れば、たちまち満員御礼の小さな空間ですが、子ども達は大のお気に入りです。外からも中からも出入り自由。
なぜか教室から出入りするドアの内側にはおびただしいセロテープの跡が残っています。実はそれは満席になったときの「立ち入り禁止」の子どもたちなりの合図だったのです!
シール貼りに没頭したり、いっしょに手作りしたり。
ここで過ごした楽しい時間のことを子ども達はよく憶えている。
その証拠に、年中さん、年長さん、エレメンタリースクールへと進級した子らが、いまでも毎朝、自分の教室に直行せずに、わざわざここに立ち寄って「文雄先生、おはようございます!」と握手をしていきます。トライアングルを卒業しても(After Triangle)、
とびきりの笑顔は続く、(to be continued)という訳です。